講師:三好 哲冶 氏

第二回 機根塾講演会

演題:「体は食べ物でできている
      〜焼肉はスタミナ食か?〜」

講師:三好 哲冶 氏

日時:11月19日(日) 14:00〜

会場:ひもろぎ苑にて

 第2回機根塾講演会は、三重機根塾塾長である三好啓治氏が「体は食べ物でできている〜焼肉はスタミナ食か?」と題して、健康に関する講演をされました。
 未だ日本では、病気になったら治療するという"対処医学"が主流でありますが、医療保険制度が事実上破綻している欧米では、病気にならないための"予防医学"が定着しつつあるそうです。医学の進歩とともに病気になるメカニズムが解明されつつあり、その段階で日常の食生活が大きく関わっていることは指摘されてきましたが、細かい具体的なことはあまり語られていないのが実状でした。
 最近テレビでも"活性酸素"という単語をよく耳にするようになりましたが、体内における必要以上の活性酸素の増加が、ガン・糖尿病・脳疾患・心疾患などの生活習慣病の起因となっていることが解ってきました。
 活性酸素は、食品添加物の過剰摂取・喫煙・ストレス・環境汚染などで発生することが確認されており、必要以上に増加した活性酸素は、効果的にビタミン、ミネラルを含む食事を心掛ければ、抑制することが可能だそうです。
 また、「動物性脂肪の飽和脂肪酸のことを「脂(固まったもの)」、植物性脂肪の不飽和脂肪酸のことを「油(流れるもの)」と区別し、前者:後者の理想的摂取量は1:2ある。一日の動物性脂肪、砂糖摂取の個人的目安は、それぞれ70Kgの人なら70g、35gが理想である。」など、動物性脂肪摂取過多の現代人には興味深いお話ばかりでした。
 戦後の食生活の変化により、バランスのとれた食事が下手になり、健康維持を難しくしている実態を再確認しました。