第三回 機根塾講演会

演題:「宇宙意識で観る
      〜宇宙意識という視座」

講師:平井 孝志 氏
   
(微生物的環境技術研究所を設立し、
     現在同研究所主幹

日時:12月16日(土)
   14:00 〜

会場:四日市市文化会館第3ホール

1930年
(昭和5年)
大阪生まれ。
1972年 微生物的環境技術研究所を設立し、現在同研究所主幹。
 正しい思想をもたない鋭い技術は環境を一層混乱に導くのみであるという信念のもと、地球生態系再生のため宇宙意識や扇の要論、生命の系と物質の系などわかりやすい用語をもちいて独自にの「自然学」を展開する。 
 そこから提案される素材群と実践技術は、農林・水産・畜産・河川湖沼・家庭生活などの各フィールドにおいて実践者の方々から好評を博している。
1992年 ブラジルで開催された地球環境サミットで日本人の実践者として紹介されるなど、壊れつつある自然界の循環を甦らせる「地球の医者」という愛称でマスコミを始め各界から評価が高い。

 著作に「背戸川排水路水質浄化対策事業〜その技術概要と成果の報告〜」(微環研)、「共生と環境の思想を求めて」(共著、京都フォーラム編、NHK出版),「無の技術論〜私の自然学〜」(「現代農業」連載、全18回)など多数。

 会場は学生服を着た高校生から白髪の紳士、淑女と幅広い層の人々が70名ほど集まり、軽快・流暢な関西弁で話される平井孝志先生の講演を楽しく聴講させていただき、多くを学ばせていただきました。
 講演は平井先生のプロフィールからは想像できないくらい多岐に渡り、生物学から思想哲学、宇宙物理学と驚きの連続でした。
 その中でも特筆すべきは、"宇宙意識"のお話でした。"宇宙意識"とは目的意識と感謝の気持ちを兼備した意識であり、"宇宙意識"をもって物事に取り組めばよい方向に物事が作用していくそうです。「常に進化には目的があることを認識し、その意識が世界的に加速することが、素晴らしい地球をつくる。」というお話に大変感動しました。
 また、「人は生かしていただいている。」「人間にとって一日の感謝と感動を大切にすることが最も尊いことである。」など、人として生命を授かったこと、人(自分)の役割も改めて考えさせていただきました。
 最後に、「地球規模で物事を観るのではなく、宇宙規模で物事を観ることが可能になれば、地球全体に真の安息が訪れる。」と講演を締め括られました。
 貴重なお話をしていただきどうもありがとうございました。