桜の木の植替えという事で、穴を掘って植え替えればいいのだろうと安易な考えで作業を迎えました。その考えは、桜の若木にも触れぬ、一番最初の穴掘りの時点でおおいに打ち消されました。
 私が穴を掘っていたら伊藤さんが近付いてきて「お前は何がしたいんだ?」と言ってきました。私は何の事だか戸惑いました。しかし、伊藤さんが穴掘りの見本を見せてくれて私は気付きました。
伊藤さんは周囲の土をシャベルで削って溜まった土をいっぱいに積んで一角に固めて山にして置いていました。
それに対して私は、土をあちらこちらに投げ捨てていました。穴に桜の若木を入れた後、山になった土を再び穴に戻すということが全く頭にありませんでした。
私の頭の中にはただ穴を掘る事しかなく、その次にどんな作業工程があり、どんな準備をしておけば無駄が無いのかを知る事ができ、大変よかったです。               (末竹〔大学一年〕)